今日はケニアのスラム街について書こうと思います。
ケニアの首都ナイロビにはアフリカ最大のスラム街「キベラ」があります。
旅行に行く前から、このスラム街は行ってみたいと思ってた所です。
たまたま、サファリツアーで一緒になった日本人のHARRYさん(日本名は今野さん,HARRY POTTERに似てるとかで)が
行くということなので、一緒に連れて行ってもらうことに。
ハリーさんは少し前にナイロビに住んでいたみたいで、友達の友達がキベラでガイドみたいなことをしているそう。
こんな機会を得られて本当にラッキーでした。
先進国の私達が、お金のない人達の生活を、わざわざお金を払って見に行く。
(今回は紹介でツアーでは無かったですが、もちろんガイドにチップ渡しました。)
こっれてなんか違うような、不謹慎な気もしましたが、ただ見てみたかったのです。
世界では、どんな人達が、どんな所で、生きているのか。
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キベラスラムのガイドと合流
まずはタクシーでハリーさんとの集合場所まで行き、そこからはケニア発のバスに乗ることに。
ガイドブックなどには、バスは乗らない方が良いと書いてあったんですが、恐る恐る乗ってみます。
HARRYさんが写真は撮らない方がいいと言ってたので、写真はありませんm(__)m
GPOというナイロビの郵便局から30分ほどすると近くまで到着。
3人でフライドポテトとチキンを食べてると、HARRYさんの友達(ケニア人)登場。
そこからその友達の紹介で、実際にキベラに住む3人が、私達1人に1人ガードマンみたいな感じでガイドについてくれました。
▲知り合い合流して、人数多いですが笑。
携帯持ってる真ん中の方がキベラのボスだって言ってました。
他の方は今回のツアーで一緒に回ってくれたガイドの方達です。
みんなこの、キベラに住む方達です。
彼ら無しでこの街を歩くことは不可能です。
初めはすごく不安でしたが、この方たちを信頼していくしかありませんでした。
キベラスラムの実態とは?
このキベラ、狭い範囲に400〜500万人ほどの人々が住んでいます。
僕の地元、愛知県の人口が300万人切るので、相当な数に当たります。
その数は今も年々増え続けているそう。
1階部分は埋まってしまったから、2階部分ができ始めてるとか。
一言でキベラと言っても、この広さですからいくつかの村みたいに、ちゃんと地域が別れています。
ここにいる人は、ケニアの地方から、出稼ぎに来ている人達です。
出稼ぎと言っても平均月給9000円です。
日本では一日で稼げてしまう給料を、食べ物を売ったり、電気機器を売ったり、髪を切ったりして稼いでいます。
そして、このキベラ地区で稼いで、ナイロビのきちんとした場所に移り住むという事を夢見て、キベラにやってくるそうです。
しかし、たいていの人が夢叶わず、そのままキベラに居続けるか、地元に帰る事を余儀なくされるそうです。
さて、いよいよキベラの中へ入っていきます。
▲この橋を渡って住宅地に入っていきます。
キベラの街を進むと、とにかく汚いです。
臭いも結構キツいです。
▲KEEP CLEANの文字が虚しい。
家の壁は、ゴミと泥を混ぜたものもありました。
▲子供が子供の世話
▲この汚い水で何が洗えるのでしょう・・・
今回、学校にも連れて行ってもらいました。
▲簡易的な小屋の小学校
良い環境とはとても言えませんが、みんなとても良い笑顔です。
手前のニット帽の子は挑発すらしてくる元気さです。
学校は月3000円するそうです。
平均月収は9000円ですから、キベラの中でも全員が学校に通える訳ではありません。
学校で寝ていた自分、何だったのでしょう。
▲この子達、隣のゴミ山におしっこをします。
トイレの話も聞きました。
政府が作ったきれいなトイレがありますが、みんなその辺でしてしまうらしい。
トイレ使うのにお金払ってられないから。
そりゃここが綺麗になるはずがない。
▲ちなみにこの線路ちゃんと電車が走ってます。
みんな時間を把握してました。
線路脇には、お店が並びます。
どこからともなく入手してきたモノを売って、生活しています。
▲この家族もモノを売って生活しています。
▲高台から見たキベラスラム街
あとはキベラに住むアーティストが集まる場所にも連れてってもらいました。
彼はDJとラップを歌ってるって言ってました。
▲さすがラッパー、イケてますね!
他にも絵を描いてる人や、ものづくりしてる人などがいました。
実際に絵を描いた方から、絵の紹介もしてもらいました。
まとめ
今回キベラを歩かせてもらって、スラムに住む人はかわいそうってのはちょっと違うなと思った。
好きでココに住んでる人もいると聞いたし、子供達の笑顔も素敵だったから。
ケニアはものすごい貧富の差で、富裕層は日本と同じぐらいの物価で生活しています。
その格差は、キベラに住む人達にとって、キベラの居心地を良くしてしまっているんだろうなと思う。
彼らには彼らの生活があって、きっと日本に住むより、ナイロビに住むよりキベラは良い所なのかもしれない。
現状を知って、何かできる訳ではないけど、世界を知れて良かった。
世界は本当に近くなったと思う。
ケニアだって日本から1日もあれば行けちゃうんだから。
一日中ごろごろテレビ見てる間に行けちゃうってこと。
それでも、人や文化や言語も全然違うからおもしろい。
もっともっと色んなものを自分の目で見てみたいなと思う。
こんな欲も、日本という先進国に住む人間の、わがままなのかもしれないけど。
皆さんも素敵な旅をー!!
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